エアコンの下が濡れている、ポタポタ水が落ちる、壁に筋ができている…。
室内機の水漏れはびっくりしますし、「漏電しない?」「床や家財がダメにならない?」と焦りますよね。
でも、エアコンの水漏れは“故障だけ”が原因とは限りません。
多いのは、
- ドレン(排水)の詰まり
- ドレンホースの折れ・外れ・逆勾配
- フィルター汚れによる結露増加
- 熱交換器の凍結→解けて一気に水が出る
など、順番に確認すれば原因が見えてくるケースが多いです。
この記事では、まず床を守る応急処置→自分でできる切り分け→賃貸の相談先まで、落ち着いて進められるようにまとめます。

結論:まず「停止→養生→電源安全」の順。その後「ドレン詰まり・ホース・汚れ・凍結」を確認
- 最優先は運転停止と床・家財の保護
- 水がコンセント周りに近いなら電源の安全を優先(無理に触らない)
- 原因は「排水(ドレン)」「ホース」「汚れ」「凍結」「設置」の順で切り分けると分かりやすい
- 備え付け(設備)の場合は、基本管理会社(大家)へ。勝手に業者を呼ぶと揉めることがあります
最初に安全確認:この場合は“すぐ停止+相談”を優先
次の症状があるときは、漏電や火災のリスクもゼロではありません。まず停止して、無理に復旧を繰り返さず相談を優先してください。
- 焦げ臭い、煙っぽいにおいがする
- コンセント・電源プラグ付近が濡れている/熱い
- 室内機から水が大量に出続ける
- 「ブレーカーが落ちる」「上げてもすぐ落ちる」など電気が不安定
ブレーカーが不安定なときの安全な判断はこちらも参考になります。
応急処置:いま床を守るためにやること(5分でOK)
1)エアコンを停止する(リモコンでOFF)
まずは運転を止めます。水漏れの多くは「結露水が処理しきれていない」状態なので、止めるだけでも悪化を防げます。
2)床と家財を養生する(タオル・バケツ・新聞紙)
- 室内機の真下にタオルを広げる
- ポタポタ落ちる位置にバケツや洗面器
- 近くの家具・家電は少し離す(濡れやすいものは移動)
賃貸だと床材が弱いこともあるので、濡れたら早めに拭くのが安心です。
3)コンセント付近が濡れているなら、無理に触らず“電源安全”を優先
水がコンセントや延長コードにかかっている場合、感電が怖いので無理に触らないでください。
- 濡れていない位置から電源を切れるなら切る(可能なら)
- 不安なら、管理会社や電気の相談先へ(夜間でも)
原因の切り分け:よくある順に確認(自分でできる範囲)
原因1:ドレン(排水)の詰まり(最頻出)
エアコンは冷房運転時に結露水が出ます。通常はドレンホースを通って屋外へ排水されますが、
- ホコリ・カビの塊
- 虫やゴミ
- 排水口の泥詰まり
などで詰まると、水が室内側に逆流して漏れてきます。
チェックポイント
- ベランダや外壁側に出ているドレンホースの先から水が出ているか
- ホース先が泥・落ち葉・ゴミに埋もれていないか
- ホース先が水たまりに浸かっていないか
ドレン先が詰まっていそうなら、まずは周囲のゴミを取り除くだけでも改善することがあります。
原因2:ドレンホースの折れ・外れ・つぶれ・逆勾配
引っ越し直後、掃除のとき、室外機周りを動かしたときに、ホースが折れたり外れたりして排水できなくなることがあります。
チェックポイント
- ホースが途中でグニャっと折れていないか
- 家具や室外機の脚でつぶしていないか
- ホース先が上向きになっていないか(逆勾配だと流れにくい)
「折れを戻す」「つぶれを解放する」だけで水漏れが止まるケースもあります。
原因3:フィルター汚れ→結露が増えて処理しきれない
フィルターが詰まると風の通りが悪くなり、内部の温度バランスが崩れて結露が増えたり、凍結しやすくなったりします。
チェックポイント
- 最近フィルター掃除をしていない
- 風が弱い/効きが悪い
- 黒いホコリが目立つ
対処(安全に)
- 停止する
- フィルターを外してホコリを取る(掃除機→水洗い)
- しっかり乾かして戻す
「効きが悪い(冷えない・暖まらない)」の切り分けは、こちらの記事と相性が良いです。
エアコンが効かない(冷えない・暖まらない)原因とまず確認すること
原因4:冷房時の凍結→解凍で一気に水が出る
次の条件が重なると、内部が凍ってしまい(霜が付く)、解けたときに水がドッと出て漏れることがあります。
- フィルター汚れ
- 風量が弱い
- 設定温度が極端に低い
- 長時間連続運転
対処の目安
- いったん停止して室内を換気・除湿し、様子を見る
- 次回は設定温度を上げる・風量を上げる・フィルター掃除をする
原因5:設置不良・勾配不良(引っ越し直後や据付直後に多い)
備え付けエアコンでも、工事の状態や経年で排水がうまくいかないことがあります。自分で直そうとすると難しいので、ここは相談が早いです。
やってはいけないこと(悪化・故障・危険につながる)
- 水漏れしているのに運転を続ける(床や家財が傷みやすい)
- コンセント周りが濡れているのに無理に触る
- 室内機を分解する・無理にカバーをこじ開ける
- 濡れたフィルターを戻して運転する(カビや故障の原因)
- 原因不明のまま「とりあえず強運転」で長時間回す
賃貸の相談先:誰に連絡するのが正解?
備え付け(設備)のエアコン
- 基本は管理会社(大家)へ連絡
- 勝手に業者を呼ぶと、費用負担や工事可否で揉めることがあります
自分で購入・設置したエアコン
- メーカーサポート、購入店、設置業者へ
- 保証書・購入履歴、症状(いつから、どの程度漏れるか)をメモして伝えるとスムーズ
連絡前にメモしておくと早いこと
- 漏れるのは「冷房だけ/暖房でも/除湿でも」
- 水の量(ポタポタ程度/床が濡れるほど)
- ドレンホース先から水が出ているか
- 直前にやったこと(フィルター掃除、室外機周りを動かした等)
よくある質問
Q. 暖房で室外機から水が出るのは故障ですか?
暖房運転中は霜取りなどで室外機から水が出ることがあり、これは正常なことも多いです。
ただし「室内機から水が垂れる」のは別なので、この記事の切り分けを参考にしてください。
Q. 水漏れが止まったので放置していい?
一時的に止まっても、ドレン詰まりや汚れが残っていると再発しやすいです。
最低限、ドレンホース先の確認とフィルター掃除はしておくと安心です。
Q. 水漏れと一緒に、効きも悪い気がします
フィルター汚れや凍結が絡んでいることがあります。効きの切り分けはこちらも参考にしてください。
エアコンが効かない(冷えない・暖まらない)原因とまず確認すること
まとめ
- 水漏れはまず「停止→養生→電源安全」を優先
- 原因は「ドレン詰まり」「ホース異常」「汚れ」「凍結」「設置」の順で切り分けると分かりやすい
- コンセント周りが濡れている、焦げ臭い、ブレーカーが落ちる等は無理せず相談
- 備え付け設備なら、基本は管理会社(大家)へ連絡が安心

